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B/S(貸借対照表)とP/L(損益計算書)をイメージしながら、「純資産」を高め、長期的に安定させる方法
下記のような「働き方」を実現しつつ、自分自身の「信用」を高めていき、「お金(収入・資産)」を増やしていきたいと考えている「個人事業主」「中小企業経営者」は、多くいるものと思います。そして、私自身もそのように考えています。
【働き方】
- 強みを活かした働き方
- 心と時間に余裕のある働き方
- 社会的信用を高める働き方
では、いったいどのようにすれば、実現性を高めていくことができるのでしょうか?
B/S(貸借対照表)とP/L(損益計算書)をイメージしながら、STAGEを高め、「信用」=「お金(収入・資産)」を高める方法をご紹介いたします。
B/SとP/Lは、上図で示されるように、単なる資産・負債や損益の状況を表すのではなく、自分と相手の「信用」の取引を表しているものと考えていきます。
STAGE1:「支出コントロール」と積極的な「自己投資」
STAGE1からSTAGE2に上がるためには、まずは、支出のコントロールから始めていきます。
まずは、支出を、下記の通り「投資」「消費」「浪費」の3種類に分けて考えていきます。
【支出の分類】
- 「投資」:買ったものの価値>支払った額
- 「消費」:買ったものの価値=支払った額
- 「浪費」:買ったものの価値<支払った額
そして、「浪費」を減らし、「消費」を効率化し、少しでも多くの金額を「自己投資」に回していきます。これができるようになると、初めてSTAGE1の悪いスパイラルから抜け出す扉が開かれます。例えば、手取り収入の2割を自己投資に回し、習慣化していきます。積極的な自己投資は、自分自身の成長とライフスタイルを引き寄せてくれます。そして、年収を高める確率を高めていきます。
STAGE2:「自分資産(スキル・知識・経験)」の蓄積
生活費の一部から自己投資に回すお金が作れるようになったら、STAGEは1から2へ上がり始めます。自己投資によって、あなたのB/Sには、スキル・知識・経験という「自分資産」が蓄積されていきます。それは目には見えないかもしれませんが、将来に向けた値段をつけることができない「資産」となります。
STAGE3:「労働収入=フロー収入」の増加
「自分資産」が高まるということは、あなたが社会に対して、提供できることの価値が高まるということと同義であり、価値が高まれば、会社員として働くにせよ、独立・起業して働くにせよ、あなたの「単価」は上がることを示唆しています。つまり、「労働収入」=「フロー収入」が高まることを示唆しています。これを積み重ねていくことで、STAGE3へたどり着きます。
STAGE4:「負債」活用による「純資産」増加スピードの加速
STAGE3まで高めることができたら、新たな選択肢として、B/Sの右側にある負債の力を戦略的に活用していくことを試みます。目的は、負債を効果的に活用することで、純資産を大きくするスピードを加速させることです。
【効果的な負債活用例】
- 銀行等から融資を受けて、資金調達する
- M&A、ヘッドハンティング、外部委託等によって、他人のスキル・ノウハウ(例えば補助金)を獲得する
- 特許権を購入する
- 収益物件を購入する
- 投資有価証券を購入する、等
P/Lでの「支出」もB/Sでの「負債」も、一般的にはマイナスの要素と考えられますが、これを敢えて活用することにより、体を鍛え、成長させていきます。STAGE3以上に高まれば、負債に対しても何が善で何が悪なのか正しい判断ができるようになっていきます。このような行動を繰り返していると、筋肉がついてきて、負債をより安全にコントロールする能力が高まっていきます。同時に、純資産の増加スピードも加速していきます。これまで、比例で伸びてきた純資産の金額が、大きく孤を描き始める「レバレッジ効果」を創出していきます。これが出来るようになると、年齢を重ね、若い頃のようにがむしゃらに働く体力がなくなってきたとしても、「資産収入」=「ストック収入」によって、心と時間にゆとりをもった生活と働き方が実現できるようになります。
STAGE5:「分散投資」による「純資産」の安定化
STAGE5にたどり着き、これ以上、純資産を増やす必要がない、と感じる段階まで来たら、最後はそれを分散投資によって安定させるということに意識を向けていきます。基本的には増やすことを意識せず、放っておいても純資産は増えていきます。
理由の一つ目は、それまでに蓄積された負債を活用した投資によって、資産が増える仕組みが出来上がっているためです。どうすればリスク回避できるかという感覚や経験値が研ぎ澄まされているため、たとえ負債額が、STAGE2や3の何十倍に上がったとしても、総合的に見たリスクは小さくすることができています。
理由の二つ目は、これまでSTAGEを高めてきた過程において、あなたの「自分資産」が最大限に高まっているためです。自分への投資にはそもそも損失という概念がありません。投資すればするほど、「自分資産」は大きくなっていき、小さくなることはありません。STAGE5ともなると、社会的信用も心理的信用も十分に高まっています。加えて、「自分資産」の蓄積によって、日常の判断の精度が高まり、信頼できる人々に囲まれていることから、意識せずとも良い循環に入っていきます。